世界の料理&カレー事情 No.23 “ジョージア”|第289回ナマステ・スパイス(2024/2/29)

第289回(2024年3月7日)に放送した内容の簡単なご紹介です。
ナマステ物語」…世界の料理&カレー事情“ジョージア”
話してナマステ」…2月29日の木曜日は何年後?
ののいち発掘」…ののいち偉人列伝 No.4 “林六郎光明“
SPICE MUSIC」…Remember

いしかわ観光特使で「自称カレー特使」のナマステです。
2018年4月より毎週木曜日に「えふえむ・エヌ・ワン」で午前10時15分から1時間生放送でラジオ番組をさせていただいています! 番組名は!

N1コミュニティ「ナマステ・スパイス」

2023年4月でなんと6年目に突入しました!
番組内容は、スパイスというのは「香辛料」ですが「刺激」という意味合いでも使われるので「人生にスパイスを!」をテーマに、カレーに関する話を中心に、野々市市音楽などリスナーに少しでも人生の刺激になる話題をご提供できればいいなと思っています(´ε`)

サイマル放送なのでラジオ(76.3MHz)はもちろん全国どこでもホームページからパソコン、スマートフォンで視聴可能ですし、ラジオなのに映像も流れますよ!


オープニング

いやー、なんと2月29日にラジオ放送なんて(^ω^)なっかなか珍しいですよね。なんで、フリートークは閏年に関するトリビアをお話しようかなーっと。にしても、2月の最終日でしたが、相変わらず天気がいいんですねー。どうなってんだー! 週末雪予報ですが(´ε`)って話からスタート!

ライオネル・リッチー「Say You, Say Me(1985)」
※映画『ホワイトナイツ/白夜』の主題歌です。


特集「ナマステ物語」

カレーを食べ歩いて26年目、石川県でいろんな観光情報を最初にインターネットで発信し出した(たぶん)「ナマステ」が、カレーを中心にいろんなお話をしたいと思います。

第23回 世界の料理&カレー事情
“ジョージア”

月一で「世界のカレー」のお話をしています…って言っても、さすがにカレーをメインに食べている国がなくなってきて。今期から世界の料理のお話とその国のカレー事情についてお話します(´ε`)
ここで急になんで?っとかどこ?ってなるんですが、ぜひご紹介したいのが東ヨーロッパの「ジョージア」。実は、食についてはものすごくて、石川県にも所縁があるんですね。
※あくまで一般的な内容です。

「ジョージア」って?

ジョージア」は正式名称が「ジョージア国」なのですが、あまり世界の地図とか国とか苦手な人からすると、新しい国?とかコーヒー?とか思っちゃいがちですが、実はめっちゃ古くからあった国なんです。
そして、新しい国?って思う人が多いのは、実は国名の呼び方を2015年に変更しているんですね。元々は「旧ソ連」の中にあった国で、1991年に独立したのですが、その時の国名が

グルジア

なんですね。正式には「グルジア共和国」なのですが、実はその後、日本ではあまり知られてませんが、ロシアとグルジアの間で戦争があったみたいで、当時の大統領が日本に来た際に、ロシア語ではなく英語読みの「ジョージア」にしてほしいという懇願が首相にあったため、国名の呼び名が変更になったそうです。
ちなみに、場所は「黒海」と「カスピ海」の間(とりあえず大きな内陸の2つの海の間)って覚えると、絶対忘れないですよ(^ω^) 国土は日本の1/5で北海道ぐらい、人口は約370万人、首都は「トビリシ」という忍者が使いそうな武器のような名前です(覚え方ですね笑)。

ジョージアの「食文化」の特長は?

そんなジョージアですが、食文化が実はものすごくて、2013年に「世界遺産」が無形遺産の中に食文化を含めようということになって、名だたる食の中にジョージアも選ばれたんです。特になぜかというと、実はジョージアは!

ワイン発祥の地

なんですよ! ワインと言えば、なんとなくフランスとか、クレオパトラがワインっぽいものを飲んでいる壁画あるのでエジプトとか思われがちですが、なんと紀元前8000年頃から作られてたそうですよ。素焼きの壺で作ってたそうで、その壺がわんさかでてきたんだそうです。クレオパトラのワインはジョージア産の可能性は高いですね。
って話は逸れちゃいましたが、ジョージアはパンが主食で、一日3回食べるのは日本と一緒です。肉料理が多いのですが、野菜も多く、チーズやヨーグルトなどの乳製品も多い・・・そうなんです。ジョージアは交通の要所でもあり、さらに多くの国の支配下に置かれた時代もあったので、色んな国の食文化が入っているんですよー。
ってことは!

「ジョージアのカレー事情は?

そうなんです! 実はジョージアはヨーロッパの中でもイギリスと同じく

香辛料を使った料理

が沢山あるんですよー! むしろインド経由のイギリスよりもジョージアの料理はほぼ香辛料使っているので、ヨーロッパで一番スパイシーな国かもしれませんね(^ω^)
なので、インドにカレーがないように、ジョージアにもカレーって言われる料理があるわけではないのですが、ハルチョー(牛肉のシチューっぽい料理)、シュクメルリ(鶏とにんにくを乳製品で炒めた料理)みたいなのは、カレーとして出されたらカレーだなーって感じです。
他に、さきほどパンが主食と言いましたが、パンのことを「プリ」というそうで、チーズは「ハチャ」、中にチーズを挟んだパン「ハチャプリ」は正直、ほぼほぼチーズナン、むしろクリームチーズナンって感じです(^ω^) ただ、プリは小麦粉じゃなくてトウモロコシ粉を使うそうですよー。
料理につけて食べたらほぼほぼカレーっすね(´ε`)

駐日ジョージア大使

実はご存知な方もいるかもしれませんが、駐日ジョージア大使の「レジャバ」さんはとっても面白くて有名でX(旧twitter)のフォロワー数だけで約32万人もいらっしゃるそうです。
その「レジャバ」さんは、自分も一度見たことありますが、実は石川県にはよく来られてて、能登半島地震の時にも能登を訪れていらっしゃいます。
で、なんでよく来られるかというと、なんと金沢の柿木畠に

ジョージア料理店

があるんですよー。それもなんとなくではなくて、本格派。お店のシェフは石川県出身ですが、元々はフランス料理だったそうですが、ジョージア大使館で働くことになり、意を決してジョージアに行かれて本場の料理を覚えてこられて、2018年にお店を出したそうです。
なので、日本に他にあるんけ?ってぐらいのジョージア料理店に駐日ジョージア大使が来られるのも当然な話なんでしょうね。他では食べれない貴重なスパイス料理を金沢で食べれるシアワセです(^ω^)
ちなみに、ジョージア料理はすべてがスパイシーなのですが、棗とか酸味のはいったものやナッツも入っているので、インド系では全くないような、酸味の効いたスパイシーさが味わえる料理が満載です(^ω^)

以上「ナマステ物語」のコーナーでした。

大塚 愛「フレンジャー(2006)」
※なんと「フレンド」の造語だったそうなー(^ω^)


話してナマステ

番組開始2年間ほどやっていた、無駄に多趣味のナマステが好き勝手に話すコーナーが復活です。趣味の他、今週あった話など、フリートーク的なお話です。

2月29日の木曜日は何年後?

まさかの4年に一度の閏年の2月29日にラジオ放送するとは思ってなくて、次は何年後かも含めて、「閏年」というのを一度詳しく調べてみました。
そもそも「閏年」はなぜあるかというと、1年は365日ってのは常識ですが、実は正式には365日+約6時間弱なんだそうです。なので、4年で24時間弱プラスになるので、リセットするために1日を増やしたそうですね。ただ、厳密なものではなくて、ほっといたらいつか季節が変わってしまう―!ぐらいの話なので、なんとなく1日増やしておけば、そんなに影響ないだろーぐらいだそうですね(^ω^) アバウト~!
2月29日っていうのも、日本で「閏年」を導入した時に、諸外国お多くが2月だったから~って、またアバウトな感じだそうです。まー、元をただせば中世ローマとかが実は「年始が3月1日」だったそうで、なので「年末が2月28日」。調整に年末に1日増やしたので、2月なんだそうですよ。2月が短いのと同じ理由ですね。

そんな2月29日ですが、やっぱり自分もそうでしたが、子供たちの考えるのは「2月29日生まれの人は4年に1歳しか年取らないの?」ですね。現在でもそうなので、変わらないなーって。そんな2月29日生まれの有名人といるの?って思ったら、意外といて日本人だけでも、原田芳雄さん、赤川次郎さん、峰竜太さん、飯島直子さん、吉岡聖恵さん(いきものがかり)・・・多数いるみたいですね。まー、個人によりますが一般的には2月28日ではなくて、時間的に合ってる3月1日に誕生日をお祝いする人が多いそうですよ。

ってなわけで、本題に戻って、次の2月29日の木曜日は何年後?って思いますよね。簡単な計算だと、閏年がないと仮定して、1週間が7日、さらに閏年が4年に1回なので、最大公約数になるそうで4×7!

28年後

になるそうです(最大公約数って久々に聞いた)。正式には2052年2月29日なんだそうで、ネットで曜日を調べてみたら確かに木曜日でした(^ω^)
ちなみに、2月29日ではなくて、通常の365日で同じ曜日になるのは、一般的に7年後…じゃなくて、6年後だそうです。これは、閏年の時に曜日が2つ進んじゃうからだそうで、ずっと7年後だと思ってました(´ε`)

っていうか、次は28年後かー。。。78歳じゃん( ̄□ ̄;) もし奇跡的にまだラジオをやってたら、28年後の2月29日にお会いしましょう(^ω^)

ロビン・シック「Blurred Lines ft. T.I. + Pharrell(2013)」
※邦題は「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」


特集「ののいち発掘」

野々市生まれ野々市育ちで、いしかわ観光特使「ナマステ」が、いろいろ勉強して「野々市博士!目指そう!」というコーナーです。

ののいち偉人列伝 No.4
野々市史上もっとも活躍した武将 “林六郎光明“

野々市に関わりのある偉人を紹介する「ののいち偉人列伝」。っていいながら、結構マニアックな人ばかり紹介しているのが、自分でも楽しい所です(^ω^)
今回は武将! そう、トータル的に野々市で一番活躍したであろう「林六郎光明(はやしろくろうみつあきら)」を林一族と共にご紹介しました。えっ?野々市って富樫じゃないの? 林って?

富樫と林

最近、ようやく中世まで加賀地方を治めていた「富樫氏」について少しずつピックアップされてきてもいるのですが、その富樫氏はかなり由緒正しい家柄で、教科書に出てくるレベルでの説明をすると、大化の改新で有名な中臣鎌足(藤原鎌足)の子孫「藤原利仁」という方の流れを汲みます。この方、ものすごくて「鎮守府将軍」、そう将軍様なんですね。中世の伝説的な4人の将軍の一人だそうです。
その方が、北国方面に出陣して平定した際に、3人の子供に越前(福井)、加賀(石川)、越中(富山)と治めるようにしたんだそうですね。その次男の叙用が加賀の国に来て加賀介となり、さらに伊勢神宮の斎宮寮という官職についたため、藤原の一文字と合わせて「斎藤」と名乗り、その孫「斎藤忠頼」が名君と呼ばれ野々市を中心に加賀を治めました。この忠頼を称えるためにできたのが「野々市じょんから」とも言われています。

かなり脱線しておりますが、忠頼から数代後の曾孫に、貞宗家国という兄弟がいました。当時は野々市に近い地域(郷)は、拝師(林)郷富樫郷。長男の貞宗が拝師(林)郷、次男の家国が富樫郷を治めることになって、当時は土地名をそのまま名字にすることが多かったので、林貞宗富樫家国と名乗り、2人は林家の祖、富樫家の祖になりました(富樫家国はフォルテの前に大きな銅像がある人ね)。そうなんです!実は林と富樫は同族! しかも祖の二人は!

兄弟!

なんですね。しかも、林貞宗(林一族のトップ)は官職にあり、富樫家国(富樫家のトップ)はそうではなかったため、当時は林一族の方が圧倒的に上の立場だったと思われます。ちなみに、拝師(林)郷は野々市に林とついた地名がありますよね。そう上林、中林、下林の場所がそうで、林家の館は上林にあったと言われています。上林には、林郷八幡神社というめっちゃ広大な敷地と力を持った神社もあったそうです(今も神社はあります)。

3代 林光家と白山宮

林貞宗とその子の2代貞光は官職だったのですが、京都から任命された役人という感じでしたが、3代の林光家の頃になると、3代も続くと領主的な立場へと変わってきました。そして、藤原家の血筋ということもあって、ちょっと光家さん勘違いしちゃったのか、結構、農民に圧制を強いちゃったそうです。で、農民は林郷の南にある巨大勢力「白山宮」に助けを求めるわけですが、この林光家さんはバックに教科書にも出てくる太政大臣の藤原頼長がいたことで、なんと「白山宮」に戦をしかけちゃうわけですね。
ところがどっこい、白山宮のバックにはなんと「比叡山延暦寺」が控えていて、ってことは藤原頼長より立場が上の天皇上皇クラスがバックにいるわけで、「光家、お前なにしてくれてんねん!」って感じで林光家さん捕まっちゃうわけで、なんとなんと3代目にして氏族のトップが獄死してしまいます( ̄□ ̄;) 余談ですが、藤原頼長さんが有名なのは、数年後に起きた保元の乱の主要人物の一人で、敗死しちゃいました。
何はともあれ、3代で林一族は没落の憂き目に・・・!?

4代 林六郎光明ようやく登場!

ならないんですよねー。光家の子でようやく出てくる「林六郎光明」という人物がかなりのやり手で、「白山宮」勢力に備えて上林より南の白山市知気寺(ちきじ)町に館を移し、すぐ隣の山、倉ケ嶽に城を築きました。で、領土を広げ、兄弟親戚の苗字が、大桑、松任、倉光、宮永、安田、横江、近岡…と「あっ!」ってなるような土地を治め、林一族は広大な領地まで広がっていきました。
ただ保元の乱に続き、平治の乱が起きて、源氏が平氏にやぶれ、平家を名乗り「平家にあらずんば人にあらず」みたいな世の中になり、全国の平家以外の勢力に圧制を引くわけですが、逆にこれがきっかけで、なんと林一族、富樫一族、そして白山宮勢力(その他沢山)まで手を組んで

加賀武士団

という、一大勢力を結成するわけですよー(^ω^) そして、武士団を率いた大将の名は! 林六郎光明、その人なんですね!

光明と木曽義仲

平家の圧政にいち早く動いたのが、ご存知!源氏の旭将軍「木曽義仲」。長野から北国を通ってきたのは個人的には加賀武士団を仲間に入れるためもあったのではーって(^ω^)
で、野々市までやってきた木曽義仲と巴御前(巴御前は実在してないという話もありますが、それは置いといて)。で、当然、加賀武士団を率いる林六郎光明と出会うわけなのですが、上林の林郷八幡神社にも2人が来た旨の逸話が残っているとかとか。
数人で先行してやってきた義仲に対して光明が感動して、林一族に伝わる馬の鞍を義仲にプレゼントするわけで。ただ、義仲はこの鞍を必勝祈願として神社に奉納しよう!と白山宮に一緒に奉納しに行くという話が残っているのですが、この時点で白山宮と仲違いはしてないというのも分かりますね。
で! 実はなんとこの馬の鞍! 現存しているんですよ(^ω^) 白山さんの宝物館で見ることができます! その名も

牡丹文螺鈿鞍

「ぼたんもん らでんくら」と言って、なんと木曽義仲が白山宮に奉納したというのは本当で国の重要文化財にも認定されているんですよー。なんで、この辺に来ていたというのは、自分も野々市の歴史を調べるウン年前までは、こんなところにそんな有名な武将来ねーよ!って思ってましたが、かなり真実味がありますわね(^ω^)
というわけで、木曽義仲の武士団加賀武士団は仲間になって、京に向かって進軍するわけなんですが・・・先行した加賀武士団に待ち受けていたのは!!!

林光平と斎藤別当実盛

林六郎光明率いる加賀武士団はそりゃ強い強い、一気に越前(福井)まで進行するのですが、対する平家も平清盛の直系の孫「平維盛」率いる10万の兵が京都から北上してくるわけです。そして、その後見役に近年に超有名になってきた「斎藤別当実盛」がいました。実盛はもう老兵でしたが、元々は源氏の有力武将で木曽義仲の命の恩人。人柄もよく、源氏と平家の両方から慕われ尊敬されている武将で、仕方なく参戦していたところもあったそうです。
で、ようやく越前で平家と加賀武士団はぶつかるわけですが、血気盛んな総大将の息子である林(今城寺)光平は飛び出していき、めちゃめちゃ活躍するも、斎藤別当実盛と相対することになり、残念ながら討ち取られてしまいます。この時に実盛が言った言葉が有名で

彼も斎藤、我も斎藤

と言って嘆いたそうです。そうなんですね。ずらーっと書いてきましたが、林家の祖先も斎藤なので、思いっきり同族なんですね。平家に使える身だから致し方ないけど、同族で戦うのは、という気持ちだったんでしょうね。
ただ、実盛に総大将も子が打ち取られ(同じ白山宮勢力の平泉寺が裏切るなど、それだけではないですが)、加賀武士団は加賀を超え越中付近まで後退することに。。。

平家を滅ぼす!

ここで再び木曽勢と合流し、勢力を取り戻し一大決戦になったのが、かの有名な「倶利伽羅峠の戦い」が起こるわけです。今では創作ではないかと言われている牛の頭に火をつけて、平家の軍を谷に落としたんですが(火牛の計)、真相はどうあれ、10万近い兵を失った平家軍は、大将の平維盛が戦意喪失して京へ逃げ帰りました。
そのまま勢いで反撃に出た義仲軍&加賀武士団は加賀の「篠原の戦い」で、かの斎藤別当実盛を討ちとり(首洗池のお話や虫送りの発祥となったと言われる戦い)、その勢いで京都まで進軍し、平家を京から追い出しました。
木曽義仲がその後、京で圧政をしいたため、その時点でどうやら加賀武士団は木曽勢から離れており、その後義仲は同じ源氏の源義経に打ち取られるのですが、加賀武士団は平家打倒のため、義経軍と共に壇ノ浦まで戦った感じです(一之谷の戦いで林六郎の孫(光平の子)家継が活躍したそうな)。

林一族の没落

平家を滅ぼし、加賀武士団の大将だった林六郎光明ですが、その後はどうなったか描かれておらず。ただ、その後も林一族は続いているので、普通に年取って亡くなったのではないかなーって思います。
そして、時は流れ光明らの孫になるのかな、7代家綱の時に起こったのが、林一族と富樫一族の命運を分けた

承久の乱

後鳥羽上皇北条義時(幕府)の追討の命を全国に出した鎌倉時代の天下分け目の戦い。
ここでなんと、富樫氏は幕府、林氏は上皇についちゃうわけですよね。結果はご存知の通り、幕府軍の勝利となってしまい、戦いに参戦した7代林則光とその子、8代家朝は処刑されてしまいました。
残念ながら、加賀武士団を率いて隆盛を誇った林一族は8代目で没落してしまいます。その後は、林一族の陰にいた「富樫一族」が幕府とのつながりを強くし、室町歴代将軍の側近にまで上り詰めて、加賀の国を治めていくことになるわけです。

その後の林一族

富樫一族もそうですが、林一族も隆盛を誇ったので、血筋時代が絶えたわけではなくて、実は現代にも脈々と引き継がれています。
ただ、有名人はいないだろう!って思いがちですが、ところがどっこい!沢山いるんですよー(^ω^)
教科書にも出てくる江戸時代の儒家「林羅山」、春日局の夫で大名の「稲葉正成」、なんと第33代内閣総理大臣の「林銑十郎」もそうなんだそうです。そして、かほく市出身の哲学者「西田幾多郎」も家系図をたどると林なんだそうですねー。いやはやビックリですね。

オマケの六郎話

歌舞伎で有名な「勧進帳」って演目ありますよね。なぜか、野々市にあるはずの富樫館が小松の安宅で描かれているという(^ω^) まー、江戸時代の創作なので史実ではないことは出ているのですが。
実は、この演目で山伏に扮した義経と弁慶がとあるお宮でお詣りして一晩過ごすわけですが、そこに裏口からとある兵がやってきて「次の富樫の関所にいる富樫泰家が厳格でやばい」と教えてくれた人物がいるんです(いたなー)。なんと演目では、それが「林六郎光明」なんですね。今まで書いてきた大将的な感じではなくて、一介の兵士のような扱われ方ですが、まー、とりあえず創作だし有名な人物なんだから出しとけーって感じなんでしょうか(´ε`)
そういうのもあって、なんか林一族が調べる限り、かなりの勢力だったのに、あまり重視されていないってところもあるのかなーなんて。
ちなみに、白山市の日御子町(旧鶴来)には六郎塚があり、行ってきましたが六郎杉という大きな杉も祀られていました。元々そのあたりが林六郎光明らの主要な領地であったので、日御子の人たちは今でも林六郎光明のことを祀っているそうですね。

江戸時代の前田家の前の室町戦国時代の富樫家がスポットを浴びつつありますが、実は鎌倉時代の承久の乱以前の加賀の勢力は林家だったんですね。その中でも4代「林六郎光明」の時に全盛時代を築いて加賀武士団を率いて平家を追悼したと覚えていていただけると嬉しいです。

【参考文献】
寺西艸骨著「林一族 – 加賀武士団の創統」

こんな人物列伝、ちょっと楽しいので月一ぐらいで続けていけたら楽しいなーって思います! 楽しくて長く書きすぎた(^ω^)

ブリーフ&トランクス「青のり(1998)」
※カラオケでめっちゃウケる! でも実は息継ぎなしの難曲!


SPICE MUSIC

実はイントロクイズはほぼ正解できるぐらい幅広い音楽鑑賞が趣味のナマステが、コラボソングを中心に過去に影響を受けた曲についてゆるーく語るコーナーです(^ω^)

“Remember”

最近、話しすぎちゃって「SPICE MUSIC」の時間が半分以下の週が多くて、申し訳ないですー。もうちょっと短くがんばりますー。ってなわけで今日は、あの40年近く前に流行った国民的ヒットドラマの主題歌「Remenber」をお送りしました。

楽曲の紹介

Remember」は、今から約37年前の1987年(昭和62年)発売の「風間三姉妹」というアイドルユニットの曲になります。三姉妹なので3人組なのですが、一番有名(この曲の後に有名になった)のは、ご存知の浅香唯さん。
当時、「フェニックスから来た少女」というよくわか課らないキャッチフレーズでデビューして、このドラマの後に「C-Girl」が大ヒットで、アイドル全盛時代のアイドル四天王に上り詰めました(^ω^)
他は、「不思議チック少女」のキャッチフレーズで既に有名だった大西結花さん(レーサーとか温泉ソムリエとかで有名だそうな)と、とっくに引退されてアメリカで住んでいる中村由真さんの三人。自分の周りでは中村由真さんが人気でしたね(´ε`)

チェックポイント!

きっかけは、ドラマそのまんまで三姉妹役で出てて、そのままうたったのですが、その大ヒットのドラマの名は

スケバン刑事

正式には、『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』で、うちらの世代では知らない人はいないですが、斉藤由貴さん、南野陽子さん、そして浅香唯さんと続いたドラマです。
って言うか、普通に知らなかったらタイトルからコンプライアンスにひっかかりそうな内容ですけどね。
でも、この曲めちゃくちゃよくて中学生の自分は聞いてた記憶なのですが、作詞:湯川れい子・作曲:来生たかお、というヒットメーカーで作られた、アイドルっぽくない切なーい曲でしたよ。
動画サイトで探してみると、昔ながらのセーラー服で歌いながら、今ならバズりそうな簡単でゆるーいダンスを踊っているのも楽しいですよ(^ω^)

風間三姉妹「Remember(1987)」
※アラフィフ世代には懐かしくドラマでも思い出していただけると幸いです。

エンディング

この時期になると、静岡県の河津町の早咲きの桜「河津桜」が話題になりますよねー。金沢でも犀川沿いに1本だけあるそうですが、そこが満開だとかニュースも出てて。で、実は野々市にもこの「河津桜」が1本あるんですよー。それは、藤平にある「錦橋八幡神社」の境内。隣に梅の木もあるので、鮮やかです。ただ、梅の木は満開ですが、なぜかこちらの河津桜はまだつぼみ。最初は北陸は寒いからだなーって思ってましたが、金沢の方の1本も満開だとすると、野々市寒い(^ω^)?だなんて思ってたりもしました。道路沿いなので、車の中からでも一瞬でも楽しめますよー(´ε`)

次回(2024年3月7日)の放送内容(あくまで予定)
「ナマステ物語」…日本のカレー文化
「話してナマステ」…フリートーク
「ののいち発掘」…野々市のお話
などカレーと音楽と野々市、盛りだくさんでお送りします。よかったら聞いてくんなまし!


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N1コミュニティ「ナマステ・スパイス」

毎週木曜日 午前10時15分から1時間生放送!
えふえむ・エヌ・ワン 76.3MHz
石川県野々市市高橋町24番2号
TEL 076-248-1212 FAX 076-248-8181
https://fmn1.jp/
https://twitter.com/fmn_one  「#fmn1」をつけて投稿してね!

サイマル放送なのでラジオ(76.3MHz)はもちろん全国どこでもホームページからパソコン、スマートフォンで視聴可能ですし、ラジオなのに映像も流れますよ!

また番組で取り上げてほしいネタ、かけてほしい曲などございましたら、えふえむ・エヌ・ワンでも、このサイトの「お問合せ」からでも受け付けています。ゲストに出たい!とかでもウエルカムですよ! ぜひぜひお待ちしております。

※掲載している方にはちゃんと掲載許可をいただいております。基本的に勝手に撮影・掲載するようなことはいたしておりません。
※楽曲関係は可能な限りアーティストの公式にリンクしています。